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今回の仮説――アグロ化の次に、ブロッカーが戻ってくる

新弾直後は、新しいフィニッシャーやテーマの動きを試すため、デッキの枠が前向きなカードへ寄りやすくなります。GD05でもνガンダムの序盤からの圧力、鉄華団を採用した青紫ストライクフリーダムの安定、MFの連続展開など、早い段階で主導権を取る構築が上位へ残りました。

このような環境で価値が上がるのが、相手の攻撃を一度止めるカードです。ブロッカー1体でゲームに勝てるわけではありません。しかし、リーサルを1ターン遅らせれば、次のレベル帯へ到達し、除去や大型ユニットを間に合わせられる可能性があります。

そこで今回の仮説を、『白のブロッカーが単純に強くなる』ではなく、『アグロ化によって、白を含むデッキと環境全体のブロッカー密度が上がる』と置きます。白デッキ内の採用率だけでなく、白を選ぶデッキそのものが増える可能性まで含めて観察します。

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MISSION4では、白を含む構築が約4分の1

【2026年8月22日訂正】初出時は別期間の集計をMISSION4として扱っていたため、GCG STATSのMISSION4ページで再確認しました。8月22日時点では204店舗・953件のTop4記録があり、白を含む色ペアは青白120件、赤白102件、緑白9件、白紫9件でした。合計240件、約25.2%です。

この数字だけで『アグロ対策として白が増えた』と断定することはできません。赤白MFや青白ストライクフリーダムのように、白を攻撃側の色として使う構築も含まれるからです。それでも、環境上位の約4分の1が白へアクセスできることは、ブロッカーを採用できる土台が一定数あることを示します。

注目したいのは、白がコントロール専用の色ではない点です。攻撃的なデッキが、速度を落としすぎずにブロッカーを持てる。現在の白は、アグロへの対抗色であると同時に、アグロ側がミラーや別の速攻へ備えるための色にもなっています。

NTC MISSION4・白を含む色ペアの分布(2026年8月22日訂正)
色ペアデッキ数シェア主な役割
青白12012.6%ストフリ系の終盤と白の防御
赤白10210.7%MFを中心とした攻撃と盤面干渉
緑白90.9%中盤以降へつなぐ耐久と展開
白紫90.9%白の防御と紫の中盤以降
合計240約25.2%白へアクセスできる構築
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増えるのは、守るだけのブロッカーではない

アグロ環境だからといって、ブロッカーなら何でも採用されるわけではありません。防御だけを目的にしたカードを増やしすぎると、自分が攻める場面で手札が弱くなります。相手がコントロール寄りだった場合には、使わずに残った防御札がそのままデッキの遅さになります。

現在評価しやすいのは、2~3コストで4ターン目までに置けて、ブロックしないターンには攻撃へ参加できるユニットです。さらにHP3~4を持ち、相手にカードや攻撃回数を使わせられるなら、単にシールドを1枚守る以上の仕事をします。

私が重視したいのは『この先あと何回仕事をするか』です。一度ブロックして終わるのか。生き残って次の攻撃に参加するのか。配備時やセット時に盤面へ触れるのか。ブロッカーの評価も、守った回数ではなく、守ったあとに残る仕事まで含めて考える必要があります。

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白ブロッカーの基準になる4枚

白のブロッカーで最初に基準となるのは《ガンダム・ルブリス》です。Lv.3・コスト2・AP2・HP4。攻撃力は控えめですが、序盤に置けるHP4の壁は、相手へ戦闘や除去の追加負担を求めます。GCG STATSのカード別集計では、白系デッキ全体の82.1%で採用され、平均採用枚数は3.8枚でした。

《リック・ディアス》はLv.3・コスト2・AP3・HP3です。ルブリスよりHPは1低い一方、AP3によって攻撃へ参加しやすい。防御札を増やしても自分の打点を落としにくいため、『ブロッカー入りアグロ』を成立させるカードだと考えられます。白系デッキでの採用率は66.0%、平均3.3枚です。

中盤では《エールストライクガンダム》が基準になります。Lv.5・コスト4・AP4・HP4のブロッカーで、条件を満たすパイロットのセット時にはHP4以下を手札へ戻せます。守りを置きながら相手の攻撃手を減らせるため、ブロッカーを配備したターンのテンポ損失を小さくできます。白系デッキでの採用率は77.4%、平均3.9枚でした。

《ストライカーパック》は、状況に応じてAP3・HP3、AP4・HP2、AP2・HP4のブロッカートークンを選べます。必要な壁の形を選べるため、単純なブロッカー枚数以上に対応範囲を広げます。今後ブロッカーが増えるなら、固定された性能だけでなく、このような選択式の防御も評価が上がる可能性があります。

白ブロッカーの役割比較
カード序盤の役割攻撃への転換評価したい点
ガンダム・ルブリス2コスト・HP4で攻撃を受けるAP2で控えめ突破に追加の手数を要求する
リック・ディアス2コスト・AP3/HP3攻撃参加しやすい防御を増やしても打点を失いにくい
エールストライクガンダム中盤の防御を作るAP4で打点になるセット時バウンスで盤面差を作る
ストライカーパック必要な耐久を選ぶAP4型も選択できる対面と盤面に合わせて役割を変える
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ブロッカー1体は、リーサルを1ターン遅らせるテンポ札になる

ブロッカーの価値は、止めた攻撃1回だけでは測れません。相手がシールドを削り切る予定だったターンをずらせば、こちらは次のレベル帯へ進み、もう1回ドローし、追加のユニットや除去へ到達できます。

つまりブロッカーは、防御専用カードではなく時間を作るテンポ札です。特に大型ユニットがLv.5以降に集中するデッキでは、序盤のブロッカーが終盤の勝ち筋を間に合わせます。青白ストライクフリーダムや緑白の中速構築に白の壁が入る理由も、単に守りたいからではなく、強い終盤までゲームを接続したいからです。

一方、攻撃側もブロッカーを使えます。先にシールドへ圧力をかけ、相手の反撃だけをブロッカーで止める。これができれば、自分は攻める側のまま相手のリーサルだけを遅らせられます。環境がアグロ寄りになるほど、『ブロッカー入りアグロ』が合理的になります。

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ブロッカーが増えれば、次は突破手段の価値が上がる

この変化は、白だけで完結しません。ブロッカーが増えれば、攻撃側はブロッカーを戦闘以外でどかす方法を増やします。バウンス、レスト、AP低下、直接除去など、相手の壁を攻撃前に機能させないカードの価値が上がります。

特にバウンスは、破壊時効果を使わせずにブロッカーを外せる一方、相手に再配備を許します。AP低下は壁を残したまま戦闘を有利にできますが、対象に取れない相手や効果の範囲には注意が必要です。ブロッカーの増加を予想するなら、採用する側だけでなく、突破する側の変化まで追う必要があります。

環境の流れは、『アグロ増加→白ブロッカー増加→バウンスやレストなどの突破札増加』になると予想しています。そこでさらに防御側が、配備時やセット時にすでに仕事を終えるブロッカーへ寄せるなら、単なる壁の枚数ではなく、盤面へ触れる壁の質が問われます。

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次の答え合わせで見る三つの数字

現時点では、白を含むデッキが多く、代表的な白ブロッカーの採用率も高いところまでは確認できました。しかし、これだけでは『アグロ化した結果として増えた』という因果までは証明できません。ここから先は、週ごとの変化を追う必要があります。

次回の答え合わせでは、白系デッキの合計シェア、上位デッキ1つあたりのブロッカー平均枚数、そして《ルブリス》《リック・ディアス》《エールストライク》の採用枚数を確認します。白のシェアが横ばいでも、1デッキ内のブロッカー枚数が増えていれば、環境への対応は進んだと判断できます。

反対に、白のシェアだけが増えてブロッカー枚数が変わらないなら、白の増加はMFやストライクフリーダムなど別の勝ち筋によるものかもしれません。今回の記事では予測を先に残し、大会結果がそろった段階で、当たった部分と外れた部分を更新します。

  • 白を含む色ペアの合計シェアは、約25.2%からさらに動くか
  • 上位デッキ1つあたりのブロッカー平均枚数は増えるか
  • 採用される壁は、守備型より攻撃・盤面干渉を兼ねるカードへ寄るか
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現時点の評価――予想は妥当だが、変化はすでに始まっている

『アグロ寄りの環境になれば、白のブロッカーが増える』という予想は妥当だと考えています。ただし、現在のデータを見る限り、白ブロッカーはこれから突然発見されるカードではありません。すでに白系デッキの標準装備に近く、変化は始まっています。

今後の焦点は、白デッキ内で採用するかどうかではなく、環境全体で白へ移るデッキが増えるのか、1デッキに何枚まで積むのか、そしてどのブロッカーが残るのかです。防御だけの壁より、攻撃へ参加できる壁や、置いた時点で盤面へ触れる壁の方が環境には残りやすいでしょう。

アグロが増えれば守りが増える。守りが増えれば、その守りを崩すカードが増える。環境は一方向へ進むのではなく、先に起きた変化への回答によって次の形へ動きます。今回の仮説は、その一段先を観察するための記録です。

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【2026年9月21日追記】答え合わせ――青白とストフリブロッカーは増えた

9月20日確認時点のニュータイプチャレンジMISSION4・9月開催分は、175店舗・Top4記録834件です。青白は193件・23.1%で首位でした。本文で確認した8月22日時点の青白12.6%より高い数字ですが、9月開催分と8月時点の集計では対象期間と母数が異なります。同じ集団を連続して追った増減ではないため、ここから言えるのは、9月の国内上位帯で青白が大きな位置を占めたことまでです。

オンラインのMobile Suit Arenaでは、9月6~12日のRanked 82,954試合で、ストライクフリーダム ブロッカーが使用率12.5%・対戦勝率54.8%でした。前週の使用率10.7%から1.8ポイント伸び、GD05環境でこの型の過去最高使用率を2週続けて更新しています。こちらは同じRanked、同じアーキタイプ分類での前週比較なので、ブロッカー型がオンラインで増えたことを直接確認できます。

したがって、『白へアクセスする構築が増える』『白ブロッカーを使う型が増える』という傾向は確認できました。ただし、国内の青白にはオーブ型やVガンダム型なども含まれ、すべてが同じブロッカー構成ではありません。アグロ増加が原因だったのか、国内の1デッキあたりのブロッカー枚数が増えたのかも、今回の集計だけでは確定できません。今回の判定は、傾向は確認、増加理由と国内の採用密度は未確認です。

2026年9月21日の答え合わせ。国内上位構成比とオンライン対戦成績は別の指標
確認対象対象期間・母数結果分かること
国内・青白9月1~20日/175店舗・Top4 834件193件・23.1%9月のTop4記録で青白が首位
MSA・ストフリブロッカー9月6~12日/Ranked 82,954試合使用率12.5%・勝率54.8%同条件の前週から使用率+1.8pt
CONCLUSION

9月21日の答え合わせでは、国内で青白がTop4構成比23.1%の首位となり、オンラインではストフリブロッカーが使用率12.5%まで増えました。白へアクセスする構築とブロッカー型が増える傾向は確認できましたが、増加理由と国内の1デッキあたりの採用枚数は未確認です。予測は傾向として成立、因果は保留とします。

検証上の注意

カードプールや大会環境の変化により評価は更新されます。購入・デッキ選択は、ご自身で最新の公式情報も確認したうえで判断してください。

参照データ
GD05環境・発売4週間後の答え合わせを読む