今回の確認範囲――四つの集計を分けて読む
国内Top4は、GCG STATSに掲載されたニュータイプチャレンジMISSION4・9月開催分を使用します。10月1日確認時点で255店舗、Top4記録1,203件です。ここでの構成比は全参加者の使用率ではなく、掲載されたTop4記録内の割合です。『優勝転換率』も対戦勝率ではなく、その色のTop4記録のうち優勝だった割合を示します。
全提出デッキは、BANDAI TCG+の公開データを基にした別系統の集計を使用します。対象は9月1~30日で、ニュータイプチャレンジ7,811デッキ、シリアルカードチャレンジ12,026デッキです。Top4集計と取得範囲が異なるため、二つの数字から正確な上位進出率を計算することはできません。
オンラインは、10月1日時点で確認できる最新公開分のMSA Week 8です。対象期間は9月13~19日、Ranked 73,644試合、147,288デッキリストです。9月26日発売のST11~ST14は集計期間に含まれません。Week 9以降の公開レポートは確認できなかったため、未確認として扱います。
カード効果、裁定、禁止・制限、ルール変更はガンダムカードゲーム公式サイトを確認しました。総合ルールの最新更新は9月11日、禁止・制限カードの最新適用日は7月25日です。9月末までに、これより新しい変更は確認できませんでした。
確認できた事実①――青白が首位、月初から最も伸びたのは青紫
10月1日確認時点のTop4記録では、青白が297件・24.7%で首位です。優勝数も88回で最も多く、Top4記録から優勝へ進んだ割合は29.6%でした。9月9日確認時点の23.3%から1.4ポイント上がっており、月を通して上位の中心だったことが分かります。
一方、月初から最も構成比を伸ばしたのは青紫です。13.6%から16.2%へ2.6ポイント上がり、月初の4番手から月末には3番手へ移りました。赤白も17.6%から18.9%へ上昇しています。青白首位は変わりませんが、青白だけが増え続けた1か月ではありません。
緑紫は18.3%から15.1%へ3.2ポイント下がり、2番手から4番手へ後退しました。青緑も14.4%から13.1%へ低下しています。ただし、緑紫は182件・37回優勝、青緑は158件・37回優勝です。構成比の下落は確認できますが、環境から消えたとは言えません。
| 色 | 9/9構成比 | 10/1確認 | 増減 | Top4件数 | 優勝/転換率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 青白 | 23.3% | 24.7% | +1.4pt | 297件 | 88回/29.6% |
| 赤白 | 17.6% | 18.9% | +1.3pt | 227件 | 63回/27.8% |
| 青紫 | 13.6% | 16.2% | +2.6pt | 195件 | 46回/23.6% |
| 緑紫 | 18.3% | 15.1% | -3.2pt | 182件 | 37回/20.3% |
| 青緑 | 14.4% | 13.1% | -1.3pt | 158件 | 37回/23.4% |
| 青赤 | 9.7% | 8.5% | -1.2pt | 102件 | 22回/21.6% |
確認できた事実②――大会種別を変えると首位も変わる
全提出デッキ7,811件を集計したニュータイプチャレンジでは、青白18.67%が使用率首位でした。優勝数も青白71回が最多で、赤白55回、青紫41回が続きます。Top4集計とは比率が異なりますが、青白が9月のニュータイプチャレンジで最も広く使われ、最も多く優勝した点は一致しています。
ところが、シリアルカードチャレンジ12,026件では青緑18.31%が使用率首位です。優勝数は緑紫74回が最多で、赤白69回、青紫65回が続きました。青白は使用率17.48%で3番手、優勝数51回で4番手です。
ここで確認できるのは、9月の国内環境を一つの色だけで説明できないことです。ニュータイプチャレンジでは青白が中心ですが、シリアルカードチャレンジでは青緑が最も多く選ばれ、緑紫が最も多く優勝しました。イベントの参加層や開催条件が結果へ与えた影響は、公開集計だけでは未確認です。
| 色 | NTC 使用率/優勝 | SCC 使用率/優勝 |
|---|---|---|
| 青白 | 18.67%/71回 | 17.48%/51回 |
| 赤白 | 17.26%/55回 | 17.84%/69回 |
| 青緑 | 17.18%/32回 | 18.31%/46回 |
| 緑紫 | 14.90%/31回 | 16.32%/74回 |
| 青紫 | 14.20%/41回 | 16.02%/65回 |
| 青赤 | 9.28%/18回 | 8.25%/12回 |
確認できた事実③――MSAはMF首位、ストフリ系は複数型へ分散
MSA Week 8では、MFが使用率15.7%で4週連続の首位です。勝率も53.7%まで上がり、使用率と勝率がともにGD05環境での自己最高となりました。国内の赤白がTop4構成比2位を保った結果とも方向は合いますが、オンラインのアーキタイプ集計と国内の色集計は同じ指標ではありません。
ストライクフリーダム系は、ブロッカー型10.8%、バルバトスルプス型9.9%、リガ・ミリティア型6.0%などに分かれています。掲載9デッキ内の4型で32.9%、少数型まで含めて英語名にStrike Freedomを含む9型の合計は37.4%です。これは単一デッキの使用率ではなく、異なる序盤基盤が同じフィニッシャーを共有している数字です。
バルバトスアグロは使用率7.6%ながら勝率57.2%で、8週連続の勝率首位でした。νガンダムは勝率50.1%へ戻した一方、使用率は9.8%まで7週連続で下がっています。フリーダム+バンシィは6.2%・50.9%で、前週から使用率が1.5ポイント低下しました。
| デッキ | 使用率 | 前週比 | 勝率 |
|---|---|---|---|
| MF | 15.7% | +0.6pt | 53.7% |
| ストフリ ブロッカー | 10.8% | -1.7pt | 54.0% |
| ストフリ+バルバトスルプス | 9.9% | +0.8pt | 54.7% |
| νガンダム | 9.8% | -0.8pt | 50.1% |
| バルバトスアグロ | 7.6% | -0.5pt | 57.2% |
| フリーダム+バンシィ | 6.2% | -1.5pt | 50.9% |
| ストフリ+リガ・ミリティア | 6.0% | +1.1pt | 52.6% |
| オーブ(青白) | 4.8% | +2.8pt | 50.7% |
確認できた事実④――EXPOでは青紫が使用率以上にTop8へ進んだ
9月26~27日のGCG EXPO 2026 in TOKYOでは、1on1をヒロ選手、3on3をチーム『ニート』が優勝しました。BANDAI TCG+の公開結果で、1on1の準優勝はじょか選手、3on3の優勝メンバーはNENE選手、よしけん選手、ででん選手と確認できます。
ShufflePhaseの大会集計によると、1on1の使用率首位は赤白19.6%で、青白18.9%、青緑18.1%が続きました。青紫は13.5%でしたが、Top8ではストライクフリーダム+バルバトスが4枠を占め、ヒロ選手が優勝しています。使用数の多さと上位進出数が一致しなかった大会です。
3on3の優勝チームは、MF、ストライクフリーダム+バルバトス、緑紫ジオンの3構築でした。一つのデッキだけで環境を覆った結果ではなく、赤白、青紫、緑紫の異なる勝ち方が同じチーム内で成立しています。
- 公式確認:1on1優勝はヒロ選手、準優勝はじょか選手
- 公式確認:3on3優勝はチーム『ニート』
- 大会集計:青紫は1on1使用率13.5%に対し、Top8の4枠をストフリ+バルバトスが占めた
- 大会集計:3on3優勝チームはMF、ストフリ+バルバトス、緑紫ジオン
傾向――9月は青白の安定と青紫の追い上げが同時に起きた
複数の結果を重ねると、青白は9月を通して最も安定した色だったと見られます。MISSION4のTop4記録、全提出デッキ、優勝数のすべてで首位でした。MSAでもオーブ型が2.0%から4.8%へ伸び、別の青白構築にも動きが出ています。
ただし、月後半の変化としては青紫の伸びがより大きく出ました。国内Top4構成比は月初比で2.6ポイント上がり、EXPO 1on1ではフィールド比率を上回るTop8進出を記録しています。オンラインでもストフリ+バルバトスルプス型が使用率9.9%まで増えました。
この結果から『青紫が青白を逆転した』とは言えません。月間の量では青白が首位です。一方で、青白だけを見て対策を組む段階でもありません。赤白MFの盤面形成、青紫の序盤圧力、緑紫の大会別の優勝実績を同時に考える必要がある環境へ近づいたように見えます。
新スターター発売後の初動――色だけでは強化先を判別できない
9月26日には、青紫のST11、赤紫のST12、緑赤のST13、緑白のST14が発売されました。公式商品ページで発売日と色を確認しています。カード効果の説明は今回の月間集計では扱わず、公式カードリストとQ&Aを参照します。
発売日の9月26日から30日までにMISSION4ページへ掲載された24店舗・Top4記録96件を切り出すと、青白28.1%、青紫24.0%、赤白19.8%でした。青紫は高い割合ですが、色集計だけでは従来のストフリ+バルバトスとST11由来の構築を区別できません。増加の原因を新スターターへ帰属することはできません。
同じ初動集計で、ST13と同色の緑赤はTop4記録0件、ST14と同色の緑白は2件、ST12と同色の赤紫は0件でした。ただし、発売後5日間・96件だけの数字です。カードの入手、構築調整、開催数の影響があり得るため、各スターターの強弱を判断する材料としては不足しています。
| 色 | Top4件数 | 構成比 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 青白 | 27件 | 28.1% | 既存構築を含む |
| 青紫 | 23件 | 24.0% | 既存ストフリ系とST11系を区別不能 |
| 赤白 | 19件 | 19.8% | 主に既存色 |
| 緑紫 | 13件 | 13.5% | 既存構築を含む |
| 青緑 | 9件 | 9.4% | 既存構築を含む |
| 青赤 | 2件 | 2.1% | 既存構築を含む |
| 緑白 | 2件 | 2.1% | 母数不足 |
| 白紫 | 1件 | 1.0% | 母数不足 |
| 緑赤・赤紫 | 0件 | 0% | 強弱は判断不能 |
分析と仮説――10月は新テーマより既存基盤への接続を先に見る
9月の結果から立てられる仮説は、新スターターが環境を一度リセットするというより、まず既存の強い序盤基盤へ接続される可能性があることです。青紫は発売前からストフリ+バルバトスで結果を出しているため、発売後に同色が増えても、ST11の影響だけとは限りません。
青白も同様です。月間首位を支えた構築は一種類ではなく、ストフリブロッカーとオーブなど複数の型があります。新カードが既存の守備基盤を強化したのか、新しい勝ち筋を作ったのかは、色別集計では判断できません。10月はアーキタイプ別のリスト確認が必要です。
現時点では、白の守備、紫の速度、赤白MFの盤面形成が環境の三つの基準に見えます。緑紫と青緑も大会種別によっては首位または優勝数上位に残っています。新しい色だけを試すより、これらの既存基準へどう勝つかまで含めて構築を評価する必要がありそうです。
10月の観測点――新カード採用を色ではなくリストで確認する
次に必要なのは、発売後を含むMSAの公開データと、10月最初の国内大会リストです。10月1日時点ではMSA Week 9以降を確認できていないため、新スターターがオンラインでどれだけ使われ、どの程度勝ったかは未確認です。
国内では、青紫24.0%という発売後初動が既存ストフリ系によるものか、ST11を使った新構築によるものかを分けます。緑赤、緑白、赤紫についても、Top4件数だけで結論を出さず、採用カードと勝ち筋が確認できるリストを待ちます。
9月の結論を10月へそのまま持ち越すのではなく、青白の首位が続くか、青紫が月末の伸びを維持するか、MFとバルバトスアグロのオンライン成績が新環境でも残るかを順番に確認します。
- MSA Week 9以降の公開有無と、新スターターを含む対象期間
- 青紫の内訳がストフリ+バルバトス中心のままか
- ST12・ST13・ST14の新構築が国内Top4へ現れるか
- 青白、赤白、緑紫、青紫の四方向が10月も維持されるか
- カード効果と裁定は公式カードリスト・Q&Aで再確認する
9月の国内環境は、青白が月間首位を守りながら、青紫が月後半に追い上げた1か月でした。ニュータイプチャレンジでは青白、シリアルカードチャレンジでは青緑と緑紫、オンラインではMFと複数のストフリ系が目立ち、指標ごとに中心が異なります。GCG EXPOでは青紫ストフリ+バルバトスが使用率以上の上位進出を見せました。9月26日の新スターター発売後はまだ5日分しかなく、色の変化を新カードの影響と断定できません。10月は、色別の増減よりも各リストで何が採用され、既存の序盤基盤とどう接続されたかを確認する段階です。
カードプールや大会環境の変化により評価は更新されます。購入・デッキ選択は、ご自身で最新の公式情報も確認したうえで判断してください。